ブランド戦略とは?
ブランド戦略とは、企業や組織がブランド価値を高めて顧客を獲得することを目的に行う活動のことを指します。ブランド価値を高めることで、消費者が商品を選択する際に自社のものを優先的に選んでくれるようになります。
複雑と感じる人は、ブランド戦略=消費者にブランドのことを好きになってもらう活動、という解釈でもいいかもしれません。
このブランド戦略は、売れ続ける仕組みづくりの一つでもあり、企業の業績に直結します。
しかし、いざブランド戦略を学ぼうと思っても、ブランディングに関する書籍は山ほどあり、どれから手をつければいいのか分からなくなってしまいます。
そこでこの記事では、ブランド戦略やブランディングについてのおすすめの本を紹介していきます。
ブランド戦略のおすすめ本5選
デジタル時代の基礎知識ブランディング
1つ目のおすすめは『デジタル時代の基礎知識ブランディング』です。本書は、そもそもブランドとは何だろう?という素朴な疑問から学びたい初心者向けの入門書です。
入門書だからといって、内容が薄いわけではなく、ブランドが注目されるまでの背景や施策など、ブランド戦略をシンプルに分かりやすく解説してくれています。
事例は若干古いものもありますが、それでも考え方が参考になるものばかりです。
新書サイズなので、電車の中で読みやすいのも助かります。
奈落の底からはい上がるブランド再生ストーリー
2つ目におすすめするのは、『奈落の底からはい上がるブランド再生ストーリー』です。
著者であるフミ・ササダ氏が「ビジネス本としては面白く、小説としては勉強になりすぎる本を目指した」と語るように、ストーリー仕立てで企業ブランディングの実践手順が説明されます。
面白く読めるブランディング本です。
小説を読むようにスラスラ読み進めることができますが、各章の終わりに要点をまとめたブランド構築についてのまとめが掲載され、読み終わる頃にはブランディングを深く理解していることでしょう。
参考書やハウツー本が苦手な人におすすめです。
MUJI式世界で愛されるマーケティング
3つ目におすすめするのは、『MUJI式世界で愛されるマーケティング』です。無印良品はなぜ世界中の人に愛されるのか?が書かれた本です。
無印良品のマーケティング戦略が解説され、普遍性を追った商品開発やコンセプトについて詳しく書かれています。
無印良品は購買体験のある人が多く、普段利用している店のブランディングが書かれているので、解説をより理解することができるでしょう。
よりシンプルに、より普遍的に、とMUJIの独自の考え方と常識はずれなブランディングを学ぶことのできる一冊です。
戦略的ブランド経営
4つ目のおすすめ本は、『戦略的ブランド経営』です。この一冊を読めば、企業ブランディングの全容を理解できると言っても過言ではありません。
基礎的な話はもちろん、ブランド戦略とは経営戦略そのものと位置付けブランドと経営の関係についても言及しています。
また、具体的に企業名やブランド名を挙げながら事例を紹介しているので、ブランディングの背景をイメージしやすく、これを参考に実践に取り入れることができます。
ブランド再生工場
最後のおすすめの一冊は、『ブランド再生工場』です。
こちらもブランディング入門に最適な一冊となっています。堅苦しくなく、気軽に読めるものなので、本格的な本を読む前に、予習で読むことをおすすめします。
マーケティングの全体像を工場に例えて説明されているので、工場見学をするようにスラスラと読み進めることができます。
本書の著者はチョコレートのキットカットのブランド再生を手がけた関橋英作氏です。
消費者の心の中に、そのブランドを「好きという感情をつくること」をブランディングの定義としながら、ブランディングで様々な問題を解決することを目的に書かれています。
これから新しくブランディングを始める人にも、すでに長くマーケティングに関わっている人にも読んでほしい一冊です。
以上がブランド戦略のおすすめの本です。
ブランド戦略や企業ブランディングは奥が深く、一口では説明できないものです。
ほとんどの書籍にブランディングの事例が載っているので、そこからイメージを膨らませて実践に落とし込んでいくと良いでしょう。