【ブランドが活きる】戦略と実務のフレームワーク

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ブランド戦略とは?

ブランド戦略とは一体どのようなものなのでしょうか?

また自社ブランドを確立させることにより、成功している企業というのは数多くありますが、そもそもブランドとは一体何なのでしょうか?

「ブランド」というとまず思い浮かぶのが、服やバッグなどの身に着けるものだと思います。具体的な物を挙げるなら、高級ブランドとして有名なヴィトンやCOACHのバッグなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

身に着けるもの以外にも、松坂牛やハーゲンダッツといった食品やトヨタや日産といった自動車メーカーも「ブランド」の具体例といえます。

なぜ、それらは同業他社の食品、製品と比べてよく売れているのでしょうか?

そしてなぜそれらは他を買うことでは達成しえない唯一無二の満足感を与えてくれるのでしょうか?

ブランドとは言い換えれば「その製品に対する独自のイメージ」であり、ブランド戦略とは「自社ならではの付加価値をつけた製品により、その独自のイメージを武器に他社製品では味わうことのできない、唯一無二の満足感を顧客に与え、売上に結び付けさせる。」という戦略であるといえます。

ブランド戦略のメリットは、一旦そのブランドを確立してしまえば長期的にその製品で収益を上げることができ、売上を毎期安定させることができる、という点です。

有名どころのお菓子などが分かりやすい例でしょう。例えばカルビーが販売しているじゃがりこや堅揚げポテトなどは、発売されてからもう10年以上が経ちますが、未だにスーパーに当然のように置かれています。

これは裏を返せば消費者が未だに飽きることなく、その商品を求めているということです。

じゃがりこや堅揚げポテトといったブランドをカルビーが確立したことで、同業他社は、仮に真似をして同じような商品を発売したとしても結局それは「二番煎じ」にしかならないのです。

もっといえば、カルビーはそのようなロングセラー商品を出したことで、更に自社ブランドを強固なものにしたともいえます。

このように自社のブランドを確立することにより、売上を強固なものにすることをブランド戦略と呼びます。

ブランド戦略を活かす実務におけるフレームワークについて

上記で説明したようなブランド戦略を実行するためには、そのブランドを確立するための大まかな流れや体系(フレームワーク)について知っておく必要があります。

まず、ブランド戦略を遂行していく上で最初のステップが、(企業や自社製品に対して)どのようなイメージ付けを狙うか?といった観点です。

ブランドのイメージは「高級だ」とか「最高の」といったものばかりではありません。

例えばユニクロのブランドイメージは「高級」というよりは「安価だがスタイリッシュ」といった印象であり、その唯一無二のブランド力で日本を代表する企業に成長しました。

ここで重要なのは、必ずしも優れた質の高いイメージである必要はなく、それよりは「唯一無二の」といった観点でブランドイメージを決めることです。

この、「唯一無二の」といった側面が付加価値を与えるのです。

次に決定したブランドイメージをどのような形で体現していくかについて議論していきます。

例えば「安くて美味しいウナギ」が食べられるというブランドイメージにしたい、と決定したとします。

次のステップとしてはそのブランドイメージに合った商品は具体的にはどんなものなのか、といった事を検討します。

ウナギは本来、高級料理として3000円近くで提供することが多いが、その「高級品」という固定観念を逆手に取り「ファーストフード感覚」で食べられてしまうものにしてしまおう、といった考えに至ればなかなか面白いかもしれません。

そのようなコンセプトに至ればあとはそれを具現化するだけです。

原材料は安く済ませたいから中国産にしよう、店内は吉野家や松屋のようにカウンター式で、ターゲットはお昼時のサラリーマンに絞ろう、などと芋づる式に決まってくることでしょう。

以上の2点がブランド戦略を遂行していく上で重要なことになります。

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