ビッグデータとは、ただ単に大量に集められた情報を指し示すわけではありません。実にさまざまな形や種類のデータが無作為に集められたものです。
ネットワークサービスの躍進により、データ収集が以前よりも容易になったことが背景にあります。
そんなビッグデータの活用がビジネスの最前線の現場で進んでいます。詳細について見てみましょう。
販売戦略には必要不可欠
ビジネスの現場でも、ビッグデータという言葉を度々のように耳にするようになりました。そのビッグデータについての正確な理解はできているでしょうか。
ついつい「ビッグデータ=大量の情報」というふうに考えてしまいがちですが、決してそのようなことではありません。ビッグデータとは、さまざまな形をしたさまざまな性格を持つ、そしてさまざまな種類のデータを指し示します。
ビッグデータが、多くの企業や個人事業主に積極的に活用されているのは、他でもなくビジネス活動にとって大きな役割を果たしているからと言えるでしょう。
具体的なビッグデータの活用例として、新たに新商品の発売をすると仮定してみます。例えば、その商品が飲料水や食品の場合には、天候や販売しようとする地域の年齢別の人口構成なども考慮する必要があります。
いわば、販売戦略をする上でビッグデータの活用が極めて有効です。天気や気温などによる売れ行きの違いはもとより、加齢とともに変化する趣味や嗜好についての傾向を見極めるためにもビッグデータは必要不可欠といえるかもしれません。
求められるデータ分析
ビッグデータの活用は、既に多くの企業で始まっています。業界を問うことなく使われていますが、とりわけ、商品やサービスを提供する現場では、積極的に使われるようになってきました。
小売業界の代表格ともいえるのが、コンビニやスーパー、ドラッグストアです。これらの店舗では、日用品や生鮮食品などを取り扱うケースも増えてきており、いかに需要を予測できるかが重要なカギを握ります。
ある程度の賞味期限や消費期限があるものは良いですが、その日のうちに販売しなければならない食品類などの調達や仕入については、かなり難しいと言えるのではないでしょうか。
大量に売れ残ってしまえば、店舗にとっての大きな損失になり、一方で、早い段階で全て売れてしまえば、販売の機会を逃してしまうことになってしまいます。
店舗としては、売れ残りのリスクとともに、販売機会のロスの回避にも努めなければなりません。
ここで活躍することになるのがビッグデータです。過去の販売実績などのデータを基に、時間帯別や気温別、天候別などの売上を予測していきます。
従前であれば、店舗のマネージャーや店長の「長年の勘」など根拠のない情報を頼りに仕入などを行わざるを得なかった販売現場でも、ビッグデータの登場により、しっかりとした根拠に基づく戦略が可能となったのです。
重要視されるビッグデータ
ビッグデータがここまで普及してきた背景には、ネットワーク社会の台頭が挙げられます。もはや、全てのビジネスにおいてネットワーク環境なしでは成立しないといっても良いのではないでしょうか。
ビッグデータの情報は、私たちが日頃当たり前のように使っている、パソコンやスマホ、タブレットなどの閲覧をはじめ、ポイントカードやクレジットカードなどの利用情報などから収集されています。
知らず知らずのうちに情報収集されていることについては、賛否両論の声があるのも事実ですが、ビジネス展開においては、間違いなく有用なものと言えるでしょう。
ビジネス成功のカギを握る!
ビッグデータが多くのビジネスの現場で活用されています。
データのベースになるのが、日頃、消費者が何気なく使っているポイントカードやクレジットカード、電子マネーなどの利用情報であるため、商品やサービスを提供する企業にとっては極めて有用です。
仕入のタイミングや量を決めることもさることながら、販売予測などにも十分活用できます。