【新入社員研修】のプログラムの事例から見直しを検討しよう

新入社員研修のプログラムややり方でもっと工夫できないかと悩むこともあるでしょう。

他社ではどのようなプログラムを組んで取り組んでいるのかというのが気にかかるかもしれません。

ここでは、二つの典型的な事例を紹介するので、これまでに実施してきた新入社員研修と比較対照し、吸収できる部分がないかを考えてみましょう。

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大手企業での典型例

大手企業で古くから行われている典型的な新人社員研修として次のような事例があります。二日間の研修日程になっていて、一日目が全職種共通で行われ、二日目は職種ごとに分かれて実施するというのが基本的な骨子です。

一日目の最初は代表取締役による企業ブランドの説明と社会人として働く上での心構えに関するレクチャーです。基本的には講義形式で行われて、質問があれば受け付けるという形になっています。

次に行うのがビジネスマナー研修で、ビジネスマナーの必要性についての説明を受けた後、身だしなみや挨拶の仕方、敬語の使い方などをグループワークで学んでいきます。

また、電話での応対の仕方や企業を訪問するときの基本マナー、名刺交換のルールなどについても実践的に習得するプログラムになっています。

さらに、文書の基本的な書き方、ビジネスメールの作法などのライティングに関するノウハウも伝授され、ケーススタディを通して実際にライティングをして添削を受けるというのが初日の研修です。

二日目は部署ごとに分かれて、まず企業におけるその部署と職種の役割についての講義を受けます。

その後、組織体系に基づいた業務フローについての簡単な説明を受けて、実際にロールプレイングや実習などで正しいフローで業務を遂行するトレーニングを行っています。

実際に担当する業務がどれであるかにかかわらず、その部署で行われている業務を一通り体験するのが目的です。

このような二日間の研修の終わりに報告書の作成が盛り込まれています。研修の効果測定の目的もありますが、業務上で会議報告、出張報告などを行う際と同様のフォーマットで作成することにより、業務スキルを上げるためのトレーニングともなっているのが特徴です。

さらに、報告書の終わりに次回の社内研修までの目標を書くようにしてあり、その目標の達成度に基づいた評価が行われるようになっています。

改革をした企業における例

外資系企業や新参の中小企業、あるいは新入社員研修の抜本的な改革をした企業での事例として次のようなプログラムがあります。

二日間のプログラムになっているのは同様です。eラーニングとグループディスカッションを組み合わせて行う仕組みになっているのが特徴になっています。

一日目の午前中はeラーニングになっていて、午後と翌日のディスカッションに挑むための基礎を学びます。企業理念や会社のビジョン、社会人としての基礎、ビジネスマナー、ビジネスライティングに関するテキストを読み、試験による効果測定を行う典型的なeラーニングです。

これに基づいて午後は、ある商品のコンセプトとしてどんなものが良いかアイディアを出し合うグループワークをします。

次に、社外に営業に行くのを想定したテキストに基づき、ロールプレイングで実践的にビジネスマナーを学びます。

二日目の午前中もeラーニングによりコミュニケーションの基礎と、仕事の進め方の基本について学びます。

そして、午後にはグループでテーマに基づいたディスカッションを行い、eラーニングで学んだコミュニケーション技術のトレーニングをします。

その後、ロールプレイングで上司と部下に分かれ、実際に業務を進める上でのフローに従って模擬訓練をするというのが流れです。

新入社員研修のプログラムと実施方法を考えよう

新入社員研修で実施される内容は概ねどこの会社でも変わりはありません。プログラムの流れも類似しているので、基本を踏襲しておくのが無難なのは確かでしょう。

ただし、同じようなプログラムに見えても実施方法にはかなりの差異があります。その選び方一つで効果が上がるかどうかが大きく左右されるので、自社の新入社員研修に合っている方法を探すようにしましょう。

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