企業は人が命ですので、新入社員研修は重要になります。その内容も大事ですが、それに加えてどのような計画を立てるかも重要になってくるでしょう。
新入社員と言えども、たいていの企業では研修期間は1カ月から2カ月程度になる事が多いです。そこで、必要な内容をすべて習得するためには、十分な計画を立てることが必須になります。
入社前の研修の内容
新入社員研修において、例えば経営戦略を伝える際にどのフェーズで伝えるのかが重要になるでしょう。
新入社員研修といっても、入社前に行うものと入社してから 3カ月以内に行うものそして現場着任してからフォローアップの意味で行うものが考えられます。
このうち、入社前に行うものに関しては、漠然と経営戦略の話に終始するのではなく、入社前にどのような知識を持っておいたら良いか、あるいはどのような気持ちで仕事をしたら良いかを研修すると良いでしょう。
具体的な内容として、まず企業理念や行動指針を理解させることが必要です。また、入社前の不安を取り除くことが必要になるでしょう。
特に人間関係に不安を持った状態で入社すると、1年以内に退職してしまう可能性も高くなります。いかに不安を取り除くかというカウンセリング的な役割を担うことも大事です。
さらに、入社後にどのような活躍をしたいのか、入社前に宣言をさせることが重要と言えます。その段階では配属する課も決まっていませんので、仕事内容までは明確になっていないでしょう。
ですが、仕事を通じてどのように自己実現、あるいは社会貢献をしたいかなどを述べさせることで、モチベーションアップが期待できます。
入社から3カ月以内に行う社員研修の内容
入社後から3カ月以内に行う研修では、社会人としての最低限のマナーや、経営戦略の中身を説明して、どのような方向で仕事をしたら良いかを認識させることが必要です。
深堀する必要がありませんが、基本的なことは一通り伝えておきましょう。また、担当者としては、どのような体験によりどれほどの成果が出たかを確認することが重要です。
研修の具体的な内容は、ビジネス文書の可否方や電話対応、そして報連相の考え方を徹底させることです。
特に、報連相の考え方は現場に入った時とても重要になります。この部分を十分に行っていけば、組織の中で活躍できる人間になるでしょう。
また、経営戦略を実現するために、自分は何ができるかを認識させる必要もあります。例えば、グループごとに自分の役割を発表させるのも一つの方法です。
現場に配属されてからのフォローとしての研修
現場に着任した後のフォローとして、研修を行うこともあります。特に、新入社員の3分の1は最初の1年目に辞めてしまうと言われていることを考えると、このフォローがとても重要になるでしょう。
中でも、社員が退職してしまう理由の一つが人間関係にあります。そうだとすれば、人間関係に関するフォローや人付き合いの仕方も説明しておきましょう。
また、現場着任した後は、それぞれの課によって仕事内容が異なるため、経営戦略に関連させて個別に指導することが必要になります。
具体的には、物心両面から問題が起こっていないかを個別にチェックしましょう。そして、この段階で問題が生じている場合には、プロのカウンセリングに相談して解決するなどの早めの対策をすることが必要です。
また、入社前に宣言した自己実現がどの程度達成されているかを計測する機会でもあります。
自分自身が社会でどの程度活躍できているかを認識させ、達成度が低ければ達成させるにはどうしたらいいかを考えさせることが出来るでしょう。さらには、経営戦略に合わせて仕事が出来ているかのチェックテストを行うことも大事です。
新入社員研修の内容を知る
新入社員研修の内容は、入社前と入社直後そして現場に配属されてからの3種類に分類されます。
いずれも、経営戦略を軸にして計画を立てていくと良いでしょう。ただ、入社して配属された後は精神面でのフォローなども重要になります。
例えば、物心両面から見て安定しているかどうかを判断し問題がある場合には、プロのカウンセラーなどに診てもらうのも一つの方法です。