低コストで始められるインフルエンサープラットフォーム
TwitterやインスタグラムなどのSNSで、社会的に影響力を持つ個人はインフルエンサーと呼ばれています。
インフルエンサーを活用した広告手法がインフルエンサーマーケティングですが、商品やサービスの拡散をするために一人ひとりとやり取りするのは時間がかかります。
そこで登場したのが、企業とインフルエンサーを繋ぐインフルエンサープラットフォームと呼ばれるサービスです。
インフルエンサーマーケティングで利用できるプラットフォームはいくつかあり、それぞれ機能やサービスなどに異なる特徴を持っています。
低コストで始められるインフルエンサープラットフォームの1つが、SPIRIT(スピリット)です。
2014年創業のリデル株式会社が提供するプラットフォームで、インフルエンサーマーケティングの老舗とも呼ばれています。
スピリットの利用企業数は1,800社以上、登録しているインフルエンサー数は20,000人以上です。
一般的にインフルエンサーの相場は決まっており依頼価格は高くなることがほとんどですが、スピリットでは公募形式を採用しています。
そのため、低コストでインフルエンサーを集めることが可能となっており、初回登録費や月額固定費は無料で利用できます。
次に、LMND(レモネード)は、UUUM(ウーム)株式会社が運営するインフルエンサープラットフォームです。
レモネードはインスタグラムを利用しているインフルエンサー検索に特化しています。
作業にかかるステップを大幅に短縮しているため、スピーディーな検索やコンテンツ制作、管理などが期待できます。
1,000社以上が利用するレモネードは初期費用や月額利用料が無料の他、最低実施金も無料です。
費用がかかるのはタイアップ投稿の料金と写真コンテンツの制作料金のみとなっています。
そして、TELLER(テラー)は株式会社スパイスボックスが運営するプラットフォームです。
イクロインフルエンサーを強みとしており、100人から10,000人程度のフォロワー数を持つSNSユーザーを30万人以上抱えています。
一般生活者による口コミで親近感や信頼感を持たせ、商品やサービスの購買を後押しするなどのマーケティング施策に活用が期待できます。
料金はSNSのフォロワー数に応じて発生する従量課金体系となっており、プラットフォーム利用料は無料です。
インスタグラムに強みを持つプラットフォーム
SPRAY(スプレイ)は株式会社クロスリングが運営するプラットフォームで、1,600人以上の登録インフルエンサーを有しています。
スプレイの有するインフルエンサーの中には、テレビなどで活躍しトップインフルエンサーと呼ばれる人たちもいます。
他にも、高いエンゲージメント率を持つマイクロインフルエンサーを多く有するなど、幅広いネットワークが特徴のプラットフォームです。
なお、スプレイではAI(人工知能)と高度なデータ解析技術を活用したツールを採用しているため、それを駆使してさまざまなデータを可視化できます。
AIを駆使したツールは作業にかかる時間の合理化にも活用可能です。
また、door(ドア)は1いいねに単価を設定し、いいねの数だけ報酬を提供するといった料金形態が特徴のプラットフォームです。
株式会社LIGが運営するこのドアのフォロワーは2千万人以上で、いいねの総数は2億以上あります。
インフルエンサーはドアでオファーを確認したあと、インスタグラムやフェイスブックを活用して商品やサービスを拡散します。
オファーは10,000円から始めることができる他、手数料は20%から30%程度が目安です。
さらに、レポート画面ではいいねの数や投稿した性別、いいねを集めた年代なども確認できます。
インフルエンサープラットフォームの選び方
インフルエンサーマーケティングで利用できるプラットフォームは、それぞれ強みとするサービスや特徴を持っています。
プラットフォームによってマイクロインフルエンサーを強みとしていたり、トップインフルエンサーを多く抱えていたりします。
どのようなユーザーに興味を持ってほしいか、どんな印象を与えたいかといった目的を明確にして、それに合ったプラットフォームを選ぶことが大切です。
例えば、女性向けの商品やサービスの場合、利用者の約6割が女性のインスタグラムを利用したインフルエンサーマーケティングを行うのも1つの方法です。
インスタグラムに焦点を絞ったら、それに強いインフルエンサープラットフォーム数社を比較し、その中から選ぶことができます。
強みとするサービスの他にも、ツールの機能や料金形態を比較して選ぶ方法があります。
インフルエンサーの募集やレポートなどといった機能はそれぞれのプラットフォームに共通していますが、見やすさやどういった解析ができるかなどは異なります。
機能をシンプルにして作業の手間を省けるプラットフォームもあれば、AIを駆使して高度な解析ができるものもあるなどさまざまです。
また、料金の形態もインフルエンサープラットフォームによって違います。
予算に合わせて低価格なプラットフォームを選ぶか、わかりやすい料金形態を選ぶかなどサービスを比較検討してみることが重要です。