インフルエンサーマーケティングの市場規模
インフルエンサーマーケティングの市場規模は2018年では約219億円規模と推定されています。
数年前では全く考えられないほど、大きく飛躍しています。
そのように、市場が広がった要因はインフルエンサーが増えたことでしょう。
インフルエンサーでは稼げなかった人が稼げるようになったことで、動画配信などを本業にできるようになったのです。
本業にするインフルエンサーが増えると市場が広がっていき、だんだんと世間の認知度が高まりました。
また、インフルエンサーの増加だけではなく、動画を見やすい視聴者の環境が整ったことも市場規模が拡大する大きな要因と言えるでしょう。
スマホが普及して、Wi-Fiなどが整備されたことで、見る側がコンテンツを楽しめる環境ができました。
高速通信が手軽に楽しめるようになったので、動画を見ることは簡単になったのです。
パソコンだけでしか見られない環境であれば、爆発的に普及はしなかったかもしれません。
その他の要因に、テレビから若者が離れていることもあります。テレビ以外のコンテンツとして、動画を楽しむようになりました。
視聴者が増えたことで、企業が広告を出す価値が生まれ、これがインフルエンサーマーケティングの市場規模が拡大した要因です。
さらに、ユーチューバーの活躍などを見ると、日本ではある程度市場が出来上がっています。
他業界への影響を及ぼすようになりましたし、他業界からインフルエンサーになる人も増えました。
しかし、海外のインフルエンサーマーケティングは日本の何倍にも拡大しています。
それを考えると、海外のように広がっていく傾向になるでしょう。日本のインフルエンサーはまだ発展途上にいるのです。
インフルエンサーマーケティングは進化している
インフルエンサーマーケティングは発展途上にあり、大きく市場が広がる可能性が高いです。
現在主流になりつつあるツールは動画や写真を投稿するものですが、それ以外の分野でも市場が広がる可能性があります。
例えば、VR技術と組み合わせて視聴者が体験できるコンテンツなどです。
そのような体験をインフルエンサーマーケティングに取り入れられれば、新しいコンテンツとして進化できるでしょう。
インフルエンサーがビジネスとして成立するためには、視聴者を巻き込むことが大事になりますので、ツールはどのようものでもいいのです。
そう考えると、自分が使うツールを探してインフルエンサーは試行錯誤をしています。
ユーチューバーはYouTubeをフィールドにしていましたが、他のツールとの連携を取る方法も試しており、テレビ業界に出ていくユーチューバーも少なくありません。
インフルエンサーだからといって、いつまでも同じフィールドだけで戦ってはいないのです。
そんなインフルエンサーですが、世間から認められただけではビジネスにはならなかったでしょう。
ビジネスにできたのは登録者数が目に見える形で表示されているからです。
これによって、支持者がどれくらいいるかが分かるため、広告を出したときに反響の規模を予想できます。
登録者数という分かりやすい指標がなければ、広告を出す企業は依頼をしにくかったかもしれません。
そうなると、お金が回らず、インフルエンサーマーケティングも進化が止まっていたでしょう。
また、若者から支持されたことは大きなアドバンテージになりました。若者が支持したことで新しいコンテンツとして作り上げることができたのです。
これからの見通し
インフルエンサーマーケティングはこれからも拡大する可能性が高いです。
現在までの成長スピードを考えると、急速に規模を拡大することも考えられます。
規模もそうですが、分野も広がることが予想できます。
色々な分野とのメディアミックスをして、インターネットの世界だけではないコンテンツとなる可能性はあるでしょう。
分野の垣根を越えるという意味ではテレビ業界との垣根がなくなり、コンテンツとしての価値が上がることも考えられます。
まだテレビ業界の方が大きな市場規模になっていますので、すぐに変革が起きるとは限りません。
しかし、成長率で言えば、インフルエンサーマーケティングの方が大きく成長しています。
そのため、成長するスピードが衰えなければ、テレビ業界を追い抜くかもしれません。
ただ、その途中でテレビ業界から歩み寄る可能性があるでしょう。
例えば、テレビと動画配信を同時に行うことは、すぐにでもできるコラボレーションの方法です。
また、インフルエンサーマーケティングの種類が増えれば、取り込む支持層が増えます。
例えば、ツールによっては高齢者層など今までインターネットを使ったことがない人たちを取り込むことも可能です。
どのようなツールが開発されるかによって変わりますが、種類が増えればそれだけ可能性が広がるでしょう。
このような見通しができるのは、海外の市場規模が大きくなっていて、色々な分野へと進出しているからです。
メディアミックスも盛んですし、今後の成長に期待できます。
インフルエンサーマーケティングは急速に市場が広がってきましたので、これからも広がり続けるでしょう。