【企業を発展させる】為になるリブランディング成功事例

広告

リブランディングはブランド価値を再構築すること

リブランディングというのは、自社ブランドを見直して新しい形に組み直すことです。

会社の経営が上手く軌道に乗るための理想形としては、試行錯誤をして誕生した商品が消費者の間で高評価を得て、その後高評価を経た商品を基に、いろいろなバリエーションの商品を作ってさらに浸透させることで経営が安定します。

この理想の流れで突き進めることを成功デザインというのですが、ただ理想形といってもこのまま突き進むのが最善かと言われれば違うのです。

それは消費者のニーズというのは刻々と変化するものであり、販売当初に成功した事が次の年まで成功しているとは限らないからです。

もしニーズの変化に対応せず、旧弊な考えの下で物事を進めていってしまえば商品が時代遅れになり経営が悪化してしまいます。

この旧弊な考えにとらわれることなく、常に消費者の立場に沿って経営をするためにはどうすればいいのかを経営者が様々な方法を考えた末に生まれたのがリブランディングなのです。

先に言ったとおりにリブランディングは、これまでの活動を見直して新しい形に組み直すことを意味します。

その概要としては、今一度自社ブランドを見直してみて、自社の認識と消費者とのニーズがかけ離れていると感じた時に再編して新しいブランドとして立ち上げて経営をするのです。

リブランディングってどんな方法を行うもの?

リブランディングはどんな方法で行うものなのかというと、まずリブランディングはマーケティング戦略の一環なので情報収集が欠かせないです。

情報収集というのはマーケティング市場で商品の意見を聞いたり、不特定多数の消費者に対してSNSやアンケート表などで使用した人間の年齢と実際に使用してみて感じた印象などを収集します。

その上で商品を作るうえで構築していたブランドのイメージを思い返してみて、開発当時のイメージと情報収集で得られたイメージとの間に差異が多いのが実証されたらこのままのイメージで進むのは危険ということが分かります。

情報収集を行って方向性が間違っていることが分かれば、次に行うのが従来のブランディング手法の内容の検討になります。

未来のことを行うのに、従来の方法を検討しなければならない理由としては情報収集で差異が起きてしまったのか原因を把握していないと同じ失敗を繰り返すリスクがあるからです。

そのためには自社が作り上げた商品の強みと弱みだけでなく、差別化の方向性や競合相手との違いなどを明確にする必要があります。

従来のブランディング手法の内容の検討が終わった後は、本格的にリブランディングを実行する段階に入ります。

リブランディングを実行するうえで重要なのは、決して自分たちだけで解決するのではなく消費者やリブランディング専門家などを招聘してさまざまな意見を組み込むことです。

外部の人間の意見を取り入れずに自分たちの思惑で解決しようとすると、本当の問題点が分からずに自己満足で進めていくことで失敗する可能性が大いにあります。

外部の人間の意見を取り入れることで自社ブランドの強みを明確にし、その強みを最大限に生かした商品開発を行うことで新しいブランドとして出発できるのです。

リブランディングを行ってみて成功した企業

リブランディングの成功事例として、老舗スナック菓子の湖池屋を紹介します。

スナック菓子として老舗メーカーになった湖池屋は、おじいちゃんとおばあちゃんが激辛な顔でインパクトのある表紙を飾るカラムーチョや笑顔になれるヒミツの魔法という名目で販売しているポリンキーなどを販売しています。

湖池屋は奇抜的なスナック菓子を販売していた企業として有名になったのですが、その後過去の商品のイメージが強すぎることで新しい商品を販売しても売れ行きが良くない状況が続いていたのです。

これでは企業の存亡が危ぶまれることを危惧したことで、新しいブランドとして進んでいくために新しい社長を迎えたのです。

その新しい社長は過去の自社ブランドを改めて見直すことから始め、数回にわたって情報を収集したことで湖池屋の問題点がわかったのです。

湖池屋は奇抜的なイメージが強いですが、実は各商品は製法や原材料を吟味し美味しいお菓子を作っているのが本当の強みです。

しかし美味しいお菓子を作っているのに、これまでの奇抜というイメージが先行しすぎていて開発者が消費者に伝えたい事と差異があることが分かったのです。

そこで湖池屋は美味しいお菓子を作っているということを奇抜イメージよりも先行させるために、今までのやり方を一度停止させてお菓子作りの原点ともいえる一番おいしいスナック菓子をつくることに立ち返ったのです。

その一番おいしいスナック菓子を作り上げるために、これまで培ったノウハウを基に製造されたのが湖池屋プライドポテトチップスになります。

湖池屋プライドポテトチップスは、スナック菓子の原点ともいえるポテトチップスを原材料と製法を吟味して作ります。

もちろん奇抜的なイメージをすべてやめるのではなく、そのノウハウを宣伝の方で生かしたのです。

ポテトチップスは吟味して正統に作り上げた商品ですが、それではこれまでのインパクトに負けてしまう可能性が高いです。

そこでパッケージだけは工夫をして、フライドポテトとプライドをかけたダジャレにして気を引きながら余分な情報は入れず単純にポテトチップスを楽しんでほしいというイメージで作成します。

その結果として湖池屋プライドチップスは美味しいと評判になって、製造が追いつかなくなるほどに大ヒットします。

さらに正統な製法で作り上げたポテトチップスの美味しさが、そのほかの商品の品質にも目を向けられるようになり再び売れ行きが伸びる好循環を生み出したのです。

広告