【リブランディング】で今の流行に企業ブランドを再設定する方法

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ビジネスに欠かせないリブランディング

大手や中小といった規模に関係なく、一つの企業の知名度を上げるために不可欠なものが、ブランド戦略です。

自らがビジネスで展開するためのブランドは、長い時間と顧客からの支持を得て確立されるものです。

しかし、時代を経るに従い、顧客が求めている商品などの嗜好性やニーズが変化することは、必然的に起こります。

そのため、企業にとっての強みとなるブランド戦略も、時代に合わせて変化させる必要が生じます。企業は常に、ブランドの再構築、いわゆるリブランディングを繰り返すこととなります。

リブランディングの基本は、今まで構築した経営資産やブランド力を維持しながら、新しいタイプの顧客にも対応できる戦略に変更することです。

20代を対象としたファッションブランドの場合では、次の2通りに分けられます。

当時そのブランドを好んでいた、30代向けの好みに変化させるか、もしくは、今の20代に合わせたファッションイメージに変更させるかの2通りです。

企業が持つ従来のブランドイメージを損なわず、展開しているサービスや商品の内容を、現在のものに合わせる他、アピールの対象となる年齢層などを明確化するといった、新規のビジネス戦略構築の意味合いもあります。

リブランディングを行うタイミングとその方法

企業としてブランド戦略を効率よく行っていても、顧客にとっては評判が良くない場合があります。

その原因は、企業のブランド自体、今の顧客のニーズに合っていない場合が大半となるため、リブランディングを行うタイミングに差し掛かっていると言えます。

最も多いのは、市場ニーズが変化している場合で、同じサービスを展開する企業が増えてきた、従来の顧客の年齢層が上がってきたなどがあります。

顧客が新しいものを求めている場合がほとんどであることから、ブランド自体の価値やポジショニングを見直すことから始める必要があります。

企業のブランドの現時点における立ち位置を把握することが、リブランディングの基本です。

3Cや4Pといった分析を活用して、「ブランドの強みと弱み」、「差別化の方向性」を再確認することを最初に行います。

その上で、新しいブランドのリブランディングに着手します。サービスや商品がそのターゲットに適したものでも、ブランドの宣伝方法やデザインがターゲットの嗜好性とかけ離れていると、うまく成功しなくなります。

その場合にブランドを訴求したいターゲットに適した宣伝方法やデザインを変更することも、リブランディングの一つと言えます。

リブランディングは企業によって様々

リブランディングは、製造業や小売業など多くの業種を展開する会社によって日々行われています。

飲料メーカーの場合であれば、1860年から宇治茶専門で行ってきた祇園辻利のケースがあります。

創業以来こだわりのある茶葉を利用した、風味の高い宇治茶を提供し続けていますが、ペットボトルでお茶が飲めるようになるという時代の変化が起こっています。

祇園辻利は、折り紙をモチーフとした和のイメージを維持し、過剰包装をさせないデザインに変更することで、伝統的な急須で入れる宇治茶という、ブランド戦略を行っています。

ダイワハウスの『エンドレスハート』

住宅販売メーカーのダイワハウスは、創業50周年を迎えた2005年、新しいグループシンボルを制定しました。

「エンドレスハート」と呼ばれるこのシンボルは、メビウスの輪を連想するデザインで、絶え間なくグループで行動すること、無限に続く成長や発展性を表していることが特徴です。

パンフレットや広告という、顧客とのタッチポイントで広く用いられる他、販売店舗以外のオフィスでも新しいシンボルが使われています。

同じ年度に制定された「心につなごう」という経営ビジョンとともに、全ての顧客に対して、新しい企業イメージを構築することに成功しました。

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